第11章 機能回復訓練?
『まぁ、そうだけどね〜ごめんごめん。』
『謝る気あります?』
『ないね。』
『即答ですかっ!!』
そのやり取りを炭治郎は微笑ましく見ていた。
『おいっ!!そこの鬼女っ!!強えんだろっ!!俺と勝負しろっ!!』
『おいっ!!伊之助っ!!柱だぞっ!!その口の利き方はっ!!『へぇ〜君が嘴平伊之助?へぇ~…勝てるもんなら勝ってみろ!!』遅かった…』
炭治郎が伊之助を止めたが既に遅し。
桜雪は伊之助の言葉に目が据わってしまっている。
『本気で行くからかかってきな!!』
桜雪は腰につけていた瓢箪の中に入っていた酒を全て飲み干すと木刀を3つ手にして伊之助に2つを投げた。
それを受け取った伊之助は桜雪に立ち向かって行く。
ニヤリと微笑んだ桜雪は伊之助の目の前から消えた。
『ほ〜ら。こっちだぞ〜?』
挑発してくる桜雪の声が伊之助の後ろから聞こえてくる。
その後は伊之助が桜雪に向かってきては伊之助の目の前から桜雪が消えるの繰り返し。
『逃げてんじゃねぇっ!!!』
イラついた伊之助が桜雪に吠える。
『逃げなきゃいいわけ?』
『っ!?』
桜雪は伊之助の木刀を持つ伊之助の手を打ち木刀を床に落とした。
そして、木刀を喉元に突きつけた。
『コレが…鬼との戦いならあんたは今…首と胴体がさよならして絶命してる。今のアンタの実力はそれだけしかないって事。強い相手に向かってく度胸だけは合格。でも、強さが伴ってない。悔しかったら強くなれ。』
桜雪は伊之助を有無を言わせない目付きで真っ直ぐ見つめて言った。
伊之助は無言のまま床に座り込んでいた。