第11章 機能回復訓練?
蝶屋敷についた玄弥と桜雪は薬湯が入った湯呑みをかけ合う訓練をしていた。
桜雪は手加減することなく、薬湯まみれなのは玄弥だけだ。
『相変わらず…天晶さんは容赦ないですね…玄弥くんのお兄さんが風柱に就任した頃を思い出します。』
その様子を見たしのぶはクスクスと笑っている。
『そんな時もあったなぁ〜アイツ…今の玄弥みたいにしおらしくしてんじゃなくてさ、〖ふざけんなっ!!俺はこんなのより、打ち合いとかした方が性に合うんだよっ!!〗ってキレて暴れてあたしが足蹴りして黙らせるってのがよくあったんだよ〜』
桜雪も思い出してクスクスと笑っている。
『兄貴らしいなぁ…兄貴は負けず嫌いな所があるから…』
ふふっと玄弥もその話を聞いて笑っていた。
『あれ?選抜会の時の…』
そこに炭治郎と伊之助が来た。
『こんにちは。炭治郎…この子は不死川玄弥。あたしの継子だよ。』
桜雪は優しそうな顔で言った。
『不死川……もしかして…禰豆子を刺した人の親戚か何かですか?』
炭治郎は怪訝そうな顔をして言った。
『はい…桜雪さんから聞きました…その節は…兄が酷いことをしてすいません…』
玄弥は改まって言った。
『うわぁ~…玄弥が改まってると気持ち悪っ!!』
『桜雪さんっ!!桜雪さんが言ったんですよっ!!初対面の人にはしっかり挨拶しろって!!』
玄弥は暴言を吐いてくる桜雪に抗議した。