第10章 ケンカップル
『ありゃ…これ以上はやばいな…』
『だなァ…』
遠くにいた実弥と宇髄は桜雪の様子を見て言った。
『おーい!!そろそろお開きにするぞ〜!!お前ら~帰るぞ〜!!』
『『『はーい!!』』』
宇髄の言葉に嫁3人は着いていく。
『さねみぃ〜♡』
上機嫌で実弥に抱きつく桜雪。
泥酔1歩手前の桜雪はこうなる。
『桜雪…帰るぞ。』
『はぁ〜い♡』
普段、作り笑いが殆どの桜雪がニコニコと微笑んでいる。
『なんか可愛い…』
その姿にキュンキュンしている甘露寺。
『凄く違和感ですね…不死川さんと天晶さんってケンカばかりしているところが多い気がするので…』
微笑みながらしのぶが言った。
『この状態でも任務となると、人が変わったように鬼に向かってくんだァ…たまに危なくて見てらんねェ…』
『酔えば酔うほど強くなるんでしたよね…見たことないですけど…見てみたいですね…』
しのぶがいつもの笑顔で言った。
『ありゃ…見ない方がいい…鬼よりも怖ェ…』
実弥は思い出したようで青ざめていた。
『不死川さんでも怖いって…見たくなっちゃうわね…』
甘露寺までもが言い出す。
『やめてくれェ…その後が大変なんだからよォ…』
はぁ〜…と実弥はため息をついた。
そんな会話をしてから桜雪を屋敷まで連れていった。
桜雪の屋敷には継子となった玄弥がいるという事を考えると少し変わった事をするのも良いかもしれないと実弥は考えていた。