第9章 鬼化寸前
『それじゃ…柱合会議のま…』
『待って下さァァァいっ!!』
炭治郎が走って戻ってきた。
炭治郎がなにか喋る前に炭治郎の頭にコンっ!!コンっ!!と石が当たった。
『御館様の話を遮ったらダメだよ。』
時透無一郎が石をポーンポーンとしながら言う。
『ホントそれ。とりあえず…早く傷の治療して貰えよ。そんなに元気があるなら無限に打ち込み稽古でもしてやろうか?』
無表情で言う桜雪。
『失礼しましたーーー!!!』
隠の2人は焦りながら炭治郎と禰豆子を回収して行った。
『アンタのせいで怒られちゃったじゃないっ!!どうしてくれんのよっ!!酒柱様のあの顔…怖かった…もうっ!!ふざんなっ!!』
と禰豆子の入った箱を背負った女性の隠が顔面蒼白怒鳴るような口調で言った。
『お前なっ!!ホントにふざけんなっ!!柱怖いんだからなっ!!謝れっ!!とりあえず謝れっ!!』
炭治郎を背負った男性の隠も顔面蒼白で怒鳴るように言った。
『え?はい…ごめんなさい…』
二人の剣幕に負けて炭治郎は謝ったのであった。
『柱合会議を始めようか。1人の子にちょっと聞きたいことがあるからね。』
出てきたのは村田だった。
『あ、村田じゃん。てか、お前…なんでアッサリやられちゃってんの?バカなの?ねぇバカなの?』
桜雪は村田に無表情で言う。
『すっ…すいません…』
村田は震えている。
『まぁ、隊士たちの稽古が必要なのは確かですね。隊士の質が落ちています。その件については村田くんご本人がよく分かっているかと思いますが、その件について村田くんはどう思われますか?』
しのぶが笑顔で言うと更に村田は震えている。
『えっ…あっはい…そうだと思います…僕が不甲斐ないばかりに…すいません…』
『謝ってなんになる。お前がしっかりしないのが悪い。強くなる気がないのか?強くなる意思があるなら何故、強くなろうとしない。』
ネチネチと嫌味を言う伊黒。
『はい……すいません…精進します…』
青ざめた顔で震える村田。