第9章 鬼化寸前
『おはよう…みんな…今日もいい天気だね。空は青いのかな?半年に一度の柱合会議を変わらない顔ぶれで迎えられた事を感謝するよ。』
産屋敷は空を見上げながら言った。
『御館様におかれましても…御創建で何よりです。益々のご多幸を切に祈っております。』
『ありがとう…実弥』
実弥が挨拶をした。
炭治郎は驚いた顔をしている。
恐らく…失礼な事を思っているのだろう。
『恐れながら…柱合会議の前に竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について御説明、願いたいのですがよろしいでしょうか。』
実弥はイラついた様子で言った。
『驚かせてしまってすまなかったね。炭治郎と禰豆子の事については、私が容認していた。炭治郎と禰豆子を桜雪のように仲間としてみんなに認めて貰いたくてね。』
その言葉に口々に反対していく柱達。
『あぁ…御館様の考えとは言えど…承知しかねる。』
と悲鳴嶼。
『俺も派手に反対するぜ!!鬼を連れた鬼殺隊員なんて認められない!!』
と宇髄
口々に鬼は嫌いだのなんだのと言う柱達に桜雪は悲しくなってきた。
『あのさ〜あたしはどうなんの?』
『お前は別だ。過ごしてきて…人を喰ったのを見たことがない。それに…甘露寺がお前と仲良くしたいと言っているから信用してやる。』
桜雪の問いに伊黒が答えた。
『なんだそりゃ…』
桜雪はそう言ってため息をつく。