第9章 鬼化寸前
鬼殺隊本部に炭治郎と禰豆子が連れてこられた。
『どうすんのこれ…』
『分からない…』
『いやいや…分からないじゃねぇわ…』
柱達が炭治郎とやり取りをしているのを見て桜雪は富岡に話しかけたが会話にならない。
『おいおい…面白ェことになってんなァ?鬼を連れたバカ隊士ってのはそいつかィ?一体全体…どういうつもりだァ?』
実弥は禰豆子の入った箱を持っている。
『不死川さまっ!!箱を離してくださいませっ!!』
隠が止めたが実弥は聞いていない。
『不死川さん。勝手な事をしないでください。』
しのぶが冷たく言い放ったが実弥は聞こうとせず続けた。
『鬼がなんだって坊主…鬼殺隊として人を守る為に戦える?有り得ねェんだよっ!!バカがァっ!!』
実弥は日輪刀を片手で抜いて禰豆子の入った箱を日輪刀で刺した。
『俺の妹を傷つける奴はっ!!柱だろうが絶対に許さないっ!!』
炭治郎は実弥に向かっていく。
『やめろっ!!もうすぐ御館様がいらっしゃるぞっ!!』
富岡が言った言葉に実弥は一瞬、油断した。
『くっ…あっ…』
炭治郎の頭突きが実弥に命中した。
『善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら…柱なんて辞めてしまえっ!!』
炭治郎の言葉に実弥はイラついた。
そんなもの…分かっている。
『てめぇ…ぶっ殺してやるっ!!』
実弥は日輪刀を持って炭治郎に向けたが…
『御館様のおなりです。』
という声により、炭治郎を地面に打ち付けて並んだ。
桜雪は必然的に何故か実弥の隣に来てしまった。
久しぶりに会えたと思ったら…
体が勝手に動いていた。