第6章 最後のお茶会
『ったく…行くぞ!』
『え?なんでこっち!?』
実弥が桜雪の手を取って向かった方向は桜雪の屋敷。
『別にどっちの屋敷でもいいだろうがァ…』
『そうだけど…実弥のとこみたいに何人も隠いるわけじゃないんだからさぁ~』
『舐めんなよォ?家事くらい出来るっつうの…』
『へぇー初耳。怖い顔に似合わず出来るわけか~…』
『その怖い顔の奴に惚れてんのは誰だろうなァ?』
『さぁ?誰だろー?』
なんて言い合いをしながら桜雪の屋敷に向かった。
今日は閨事はせずに話をしたり、抱きしめあったり口付けをしたりして過ごしていた。
そんな事をしているうちに桜雪が先に寝てしまった。
『桜雪…素直なお前も…いつもの威勢のいいお前も…愛してる…』
寝てしまった桜雪にそう言って優しく頭を撫でてから実弥も眠りについた。
翌朝…
桜雪は任務に出かけてしまったようで実弥は少し寂しく思ったが、実弥も任務を鎹鴉が告げにきた為に身支度をして任務に向かった。
実弥が家を出た後…
桜雪がカナエから貰って飾っておいた鏡が割れた。