第4章 訃報と風柱
『不死川…桜雪を頼んだっ!!これだけ派手に告白したんだからお前も答えてやらねぇとな!!』
宇髄がそんな事を言い出して桜雪と実弥は居酒屋から追い出されてしまった。
『あ~…仕方ねェ…』
出会った頃は自分のほうが小さかったはずなのに桜雪は自分よりも小さくなっている。
いや、自分が大きくなったのだと思いつつ桜雪を横抱きにして実弥は自分の屋敷に向かった。
屋敷に着くと、隠達に桜雪の着替えを持ってくるように頼むといつでも休めるようにと敷いてあった布団に桜雪を寝かせた。
『お着替えをお持ちしました…風柱さまのお着物しかないのですが…よろしいのですか?』
『あァ…それでいい。』
実弥がそう言うと隠は実弥の着流しを置いて出ていった。
『おい…起きろ…』
『起きてるから…』
『確実に今寝てただろォ…。ほら、これに着替えろ。俺は部屋を出てやるから』
実弥はそう言って着流しを桜雪に渡すと部屋を出た。
桜雪は上手く働かない頭で細かい事を考えるのをやめて着替えた。
『おい、返事くらいしろォ…ちゃんと着替えたかァ?って…寝てんのかよォ…』
実弥は自分も他の部屋で着替えてから桜雪に声をかけても返事がないので心配になって部屋の襖を開けると桜雪は布団もかけずに眠っていた。
実弥は桜雪に布団を掛けてやり、自分も同じ布団に入った。