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死にたい鬼の想い

第4章 訃報と風柱



柱合会議の後はだいたい、柱達で集まってここまでの無事を祝おうと飲み会をするのが恒例となっている。

そして、実弥が注文したお茶に店員が間違えて酒を入れてしまった。

『おい…不死川…大丈夫か??』

宇髄が声をかける。

『大丈夫だァ……』

酔ってはいないように見えた実弥だったが…

『おい…天晶…俺の事…最近、無視してやがるよなァ?』

何故か実弥は桜雪に絡み始める。

『うるせえわ…好都合だろ?あたしは半分とはいえ、鬼だ。近寄んな…』

桜雪の前にはいつの間にか20本以上の酒の一升瓶が置いてあった。
桜雪は気づけば無口になっていた。

『桜雪…飲みすぎよ?もう、辞めておきましょ?』

これ以上は流石にやばいと思ったカナエが穏やかに言った。
桜雪の酒癖はとにかく色んな意味でヤバいのだ。


『好きなんだよ…』

『はァ?』

『実弥の事が好きなんだよ…だから、どう反応していいか分からなかった。』


その場にいた実弥と桜雪以外の全員が思った。

『『『(やってしまった!)』』』


冷静な口調で桜雪は続ける。

『実弥を見ると、触れられたくなる。あー実弥とやりたいなって思う。抱かれたくなる。』

『お前…こんなところで…んなこと言ってんじゃねェよ……』

実弥は耳まで真っ赤にしてそっぽを向いている。


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