第27章 冬休み
数時間後…
辺りは暗くなり始めていた。
『終わった……。』
結局、桜雪は1日で課題を終わらせた。
『頑張ったご褒美に好きなもん作ってやらァ…』
『マジで!?』
桜雪は実弥の言葉に目をキラキラさせている。
実弥の母親と父親は不在。
夫婦で1ヶ月も旅行に行くそうだ。
『あァ…何がいいんだァ?』
『んーー。麻婆豆腐と青椒肉絲と回鍋肉…』
『そんなに食うのかァ?どれか一つにしろォ…』
『じゃ、麻婆豆腐。』
『わかった。』
実弥はそう言うと桜雪の唇にチュッとキスをしてから台所に向かっていった。
『んー……最近の実弥ってめっちゃキスしてくる…キャラ違う…』
桜雪は顔を真っ赤にして言った。
『多分なんですけど…タバコ辞めたからもあるんじゃないですかね?』
『あ〜…そういえば最近、吸ってるの見たことないかも…あたしの身が持たない……』
桜雪は玄弥の言葉に撃沈した。
その後…実弥の作ったご飯を食べてお風呂に入って桜雪は日輪刀を見ていた。
『なにしてんだァ?』
そんな桜雪にお風呂から上がってきた実弥は声をかけた。