第27章 冬休み
そして、終業式の日なったが桜雪は行くことが出来ない。
知らない生徒たちが知ったら大混乱になるだろうという事で桜雪は日光アレルギーが酷くなって出られなくなったということにしてある。
『ここをこうしてこっちにかけて…』
『うーん?』
家で実弥に数学を教えて貰っている桜雪だが頭の上に?が浮かばせながらやっている。
その横でスラスラと解いている玄弥。
『あのなぁ…1問解くのにどれだけかかってんだお前は…』
『仕方ないじゃん!理数系は無理!!その前になんで数学教師なんだよーー!!苦手な教科の教師の彼氏とか…泣いていい?』
『勝手に泣いとけェ…数学が一番得意だったんだァ…』
『あたしは…音楽が得意なの!!』
『そうかよォ…とりあえず屁理屈ばっかり言う前に課題をやっちまえ。』
『いやいやキツい!!だってまだ冬休み2日目だよ?毎日やればいい課題を既に半日かかって半分終わらせるとか…鬼畜すぎる…』
桜雪はそう言って大きくため息をついた。
『んんんっ!?』
実弥は玄弥がいるというのに桜雪にキスをした。
『これでやる気になったかァ?』
ニヤリと微笑んで言う実弥。
『はい……』
顔を真っ赤にしながら言う桜雪。