第26章 破局?
翌日…
『行くもん…大丈夫だもん…』
桜雪は軽く駄々を捏ねていた。
『でも…制服だってないし…』
と甘露寺が困ったように言った。
『分かった。そこまで言うなら来ればいい。予備の制服があるはずだ。その代わり…授業にはしっかりと出ることだな。今日はお前のクラスは数学がある。』
『う……分かった…』
桜雪は甘露寺から服を借りて学校に行くことにした。
桜雪は学校についてから予備の制服を借りて着た。
まだお腹は目立たないが制服のスカートがハマらない…
『桜雪ちゃん?着れた?』
甘露寺が様子を見に来た。
『着れない…。体育着で良いかな…』
『そうね…仕方ないわよね…』
という事で桜雪は学校に置いてあった体育着を甘露寺に取ってきて貰って着ることにした。
『あ…桜雪さん…』
『あ…玄弥……。』
桜雪は気まずそうな顔をした。
『突然…居なくなるから探したんですよ…どこに居たんですか!!』
『ごめん…なんか勢いで飛び出しちゃって…』
『ダメですよ。1人の体じゃないんだから…』
『うん…ごめん…』
桜雪は何事もなく、授業を受けていく。
しかし、次は問題の数学。