第26章 破局?
『不死川のやつも不甲斐ないな。俺は甘露寺との子供が出来たら絶対に全力で支えるし全力で喜びを伝えるつもりでいる男としてそれは不甲斐ないにも程がある。』
と伊黒はいつもの様子で言った。
その言葉に甘露寺はキュンキュンしている。
『でも…支えてくれる時は支えてくれるし…体調悪い時は心配してくれるし…そういう言葉がなくて…』
桜雪は震えた声で言った。
『とりあえず、今日はココに泊まれ。不死川には俺が連絡を入れておく。』
伊黒はそう言ってスマホを手に持った。
『ヤダ…連絡しなくていい…』
『はぁ~…』
桜雪の言葉に伊黒はため息だけをついてスマホを置いた。
『とりあえず…ゆっくり休んで?外も寒いし…』
甘露寺はそう言って桜雪を寝室に連れていった。
伊黒はスマホを手に取り…
実弥に連絡しようとLINEのアプリを開いた。
その頃…実弥は…
『桜雪が出て行ったぁっ!?』
『あァ…』
天元の家にいた。
実弥は事情を話した…
『そういう事か…』
天元はそう言ってため息をついた。
『地味にアホらしいな。』
『………』
天元の言葉にイラッとした実弥だが確かに自分が桜雪に気持ちを伝えなかったのも悪いことは自覚している為、何も言えずにいた。
『とりあえず、俺は帰る。』
イラッとしながら天元の家を出た実弥。
桜雪が行きそうな場所は大体は行ったが…あとは居場所の検討がつかない。
持っていったはずのスマホも繋がらない。
そんな時…伊黒から連絡が来た。