第26章 破局?
今日は実弥は休日で家にいた。
スマホでショッピングサイトでベビー用品を見ていた桜雪。
『ねぇねぇ…実弥!!これ可愛いよ!!』
『あァ…そうだな…』
実弥は桜雪が見せてきたスマホ画面を見て素っ気なく答えた。
『何その反応…酷くない?嬉しくないのっ!?』
『んな事は言ってねェだろうがっ!!』
『だって…反応はいつも薄いし!!素っ気ないし!!何も言ってくれないし!!嬉しくないってことじゃん!!もう、知らないっ!!』
桜雪は家を出ていってしまった。
桜雪が向かったのは甘露寺蜜璃の家。
『あれ?どうしたの?え?え?』
チャイムが鳴ってドアを開けると泣いている桜雪を見た甘露寺はアタフタしている。
『甘露寺…とりあえず天晶を家に入れろ。』
奥から出てきた伊黒の言葉に桜雪を中に入れた甘露寺はお茶を出して桜雪をリビングの椅子に座らせた。
『で?何故泣いている?』
と伊黒が桜雪に言った。
『あのね…実弥との赤ちゃんが出来たの…それで…喜んでくれる素振りもないし…嬉しくないのかなって思って不安になって…喧嘩して…それで…家出てきた…』
桜雪は泣きながら言った。
『え?そうだったの?体調不良とは聞いていたけど…あ!お赤飯炊かないと!!』
『いや、甘露寺…今はそれどころでは無い…だが、お赤飯は炊こう…』
『そうね!!』
甘露寺は嬉しそうに言った。