第25章 最難関!!
『あ~…あたしが飲もうと思ったのに…』
『これ以上…お前にばっかり飲ませられるかァ…』
『ところで、親睦を深めるって何するの?』
『んな事…俺が知るかよォ…』
『なんかいい匂いしない?』
『そうかァ?』
『うーん?…っ!!』
実弥に近づいた桜雪はフワッとしたような感覚になり、倒れそうになった所を実弥に支えられた。
『お前…大丈夫かよォ…お前はもう飲むなよ?』
『分かった……』
また小瓶が出てきたがさっきよりも少し大きめの瓶が出てきた。
『さっきより…デカいんだよなァ…』
と実弥は呟いてからその瓶の中身を飲み干した。
桜雪の体は火照ってきていた。
それでもそれが何か分からずにに1人で戸惑っている。
『(親睦を深めて…この後になにか続くってことか?)ん?甘い匂い…まさか…お前が言ってた匂いって…花みてェな…菓子みてェな…』
『何が?あたし…そんな匂いじゃないよ?お菓子屋さんにいるみたいな甘い匂いだよ?凄くいい匂いするよぉ~』
桜雪はとろけているようなふわふわとした口調で答えた。
『そこまでの匂いか?それよりも暑くねェか?』
『確かにあついねぇ~ねぇ~実弥~また出てるよ~』
ふらふらとした足取りで瓶の方に寄っていく桜雪。
『待てっ!!』
実弥は桜雪が取る前に小瓶をとって飲み干した。
『あ~…のんじゃったぁ~』
『お前が飲もうとするからだろうがァ…お前な…さっき飲むなって言っただろうがァ!!』
『ん~…』
実弥をジーッと見つめる桜雪。