第21章 いざ!!レッツゴー!
『だったら…剣道部に入れェ…』
『はい?なんでそうなるの?』
『俺のファンクラブの女子生徒どもは全員が剣道部に入部してんだァ…俺が鍛えてやったんだからお前ならアイツらを負かせるだろォ?』
『そりゃ、そうだけど…』
桜雪は迷っていた。
一応、日本全国にいる柱がいて…あの時代程、忙しく飛び回らないといけないということは無くなったが、自分だって柱なわけで…
『鬼殺隊のことは心配すんなァ…学生ならそこは優遇される。』
『やだ…だって…実弥が近くにいるとキスされたい…抱きしめてほしい…体の色んなとこ触って…って思ってなんかムラっとする!』
顔が真っ赤で乙女なのになんか凄い事を言う桜雪。
『そこは我慢しとけェ…一緒に住んでんだからよォ…帰ったらたくさんしてやるよ。入るのか?入らねェのか?』
『入る。』
というわけで桜雪は実弥が顧問を務める剣道部に入部した。
実弥が再会したあの日から桜雪を鍛え上げたお陰で桜雪の実力はトップクラス。
桜雪は実弥にまとわりついていた女子生徒に不敵な笑みを浮かべてやった。
悔しそうにして桜雪を睨みつける女子生徒に実弥は
『悔しかったら天晶くらいに強くなればいいだろォ?天晶は俺が実家の道場で鍛え上げたお陰でここまで強くなってんだァ…練習よりも着飾ることに集中してるお前とは違う。』
と冷たく言い放った。
女子生徒は実弥に言われてショックを受けていた。