第21章 いざ!!レッツゴー!
『んんんっ!!』
数学準備室に入ってきた桜雪に実弥は鍵を締めて突然、壁ドン状態でキスをしてきた。
舌まで入れてきて濃厚なやつを……
『んんんっ…んっ…ふっ…んんんっ!!』
息苦しくなって実弥を離そうとしても力づくで抑えられていて逃れられない。
『んんんっ!!んーーっ!!んっ!!』
そのうち、キスをしながら腰まで触ってくる。
桜雪がどんなに暴れようとも実弥は離してくれない。
『ぷはぁ〜…なにすんのっ!!』
やっと解放されて潤んだ瞳で実弥を睨みつけて言う桜雪。
『俺はなァ…お前を壊してやりたいくらい愛してんだよォっ!!いちいち…拗ねてんじゃねェっ!!』
『拗ねてないわっ!!怒ってんだわっ!!』
『どっちでも同じだろうがァっ!!』
『同じじゃねぇわっ!!そりゃ…あんなに女子生徒に囲まれて断らずにいるのを見たらそりゃ…怒りもするわっ!!』
『仕方ねェだろうがっ!!下手に突き飛ばす事も出来ねェだろうがァっ!!』
幸い…
この学校の数学準備室は防音対策が出来ている。
どうやら元々、第2音楽室だった場所らしい。
2人の喧嘩も外には聞こえていない。
『分かってんだよっ!!バカぁっ!!実弥はあたしのだからっ!!あんな奴らに取られて溜まるかってのっ!!』
『はぁ…落ち着けェ…やっぱり嫉妬じゃねェかよォ…どうせ、嫉妬してんだろうなとは思ったけどよォ…』
実弥はそう言ってため息をついた。