第21章 いざ!!レッツゴー!
『桜雪さん…大丈夫?どうしたの?』
様子が可笑しい桜雪に怯えながら善逸が声をかけた。
『あ?ほっといてくれる?』
桜雪は無表情で冷たく言い放った。
『炭治郎ぉぉぉぉおっ!!桜雪さんが怖いよぉぉぉぉぉぉぉっ!!俺なんかしたっ!?なんでこんなに機嫌が悪いのぉぉぉおっ!!こわいんだけどっ!!』
善逸はいつもの調子で炭治郎に泣きつく。
『桜雪さん…他の人たちは気づいてないと思うけど…俺達には桜雪さんが怒っている事に気づいてるし…どうしたのか気になるんです…教えてくれませんか?』
炭治郎は困ったように言った。
『別に言ったからって解決することじゃないから。』
桜雪はそう言い放つとスマホが鳴ったのでスマホ見た。
〖数学準備室にこい〗
実弥からLINEが来ていた。
桜雪は
〖ヤダ。〗
と返すと…
〖1年桜組…天晶桜雪…今すぐ数学準備室に来いっ!!〗
全校放送で呼び出しをくらった。
怒気を含んだ実弥の口調に桜雪がなにかやらかしたのだと思って皆がザワついた。
『だっる…』
桜雪はそう呟いて仕方なく数学準備室に向かった。