第20章 日常生活と初任務
『善逸っ!!いつまでそうやって震えてんのっ!!前を見ろ!!』
『いやぁぁぁぁっ!!無理ぃぃぃぃっ!!』
善逸は鬼と対峙しながら桜雪が怒鳴りつけたが逃げ回るばかり。
そりゃ、鬼だって弱いやつと認識して追いかけ回すだろう。
そのうち善逸は気絶した。
『壱の型…霹靂一閃…』
善逸が放った一撃は善逸を追いかけていた鬼に当たって鬼の胴体を縦に真っ二つに斬った。
それだけで鬼には致命傷だったらしく、鬼の体は崩れていった。
『鬼狩りが復活したと聞いていたが本当のようだな。』
『『『っ!?』』』
突然、聞こえた声…
『鬼舞辻無惨…』
桜雪はその姿を見て睨みつけながら日輪刀を向けた。
『桜雪…私がもう一度…鬼にしてやるから鬼狩りなどは辞めて私と暮らそう。』
無惨は桜雪に優しく語りかけた。
『嫌だ。あたしはお前とは違う。せっかく…人として生まれることが出来たのになぜ、また鬼にならなきゃなんねぇんだよっ!!』
桜雪は無惨に向かって怒鳴るように言った。
『いいのか?お前は今世も稀血として生まれている。鬼としての力がなければ狙われやすくなるぞ?』
無惨は困ったように哀れむように桜雪を見て言った。