第20章 日常生活と初任務
音楽の授業……
お手本として歌う宇髄の歌声と姿に女子生徒たちの目がハート。
桜雪は
『(天元って…歌うまかったんだぁ~…)』
なんて考えていた。
『天晶…ちょっと前に出て歌ってみろ…』
『え?はい…』
桜雪は宇髄に言われて前に出て歌った。
完璧に音も外さずに歌った。
『流石だな…』
と呟くように桜雪だけに聞こえる声で言った宇髄は桜雪に席に戻るように言うと桜雪のように完璧にとまでは行かなくてもそれなりに歌えたら
『俺が特別にお前らの好きな曲を文化祭で派手に歌い上げてやる!!』
と言った。
女子たちは必死に音を外さずに頑張って歌っていた。
授業が終わると桜雪は女子達から賞賛の声と色々と聞かれまくっていた。
『ねぇねぇ!!天晶さんって宇髄先生の家に住んでて、今は不死川先生の家に住んでるってホント??』
1人の女子生徒が食い気味に言った。
『うん…まぁ…孤児院で育って引き取られたのが宇髄先生のところで…そこから剣道やる事になって通うのが遠いから…いっその事…住んでしまおうってなってさ…』
と桜雪は言った。
これは、住む時に宇髄がそう言っておけと考えてくれた口実だ。
前世の繋がりで〜なんて言っても普通は信じる人なんて少ないだろう。