第19章 新しい隊服
というのが宇髄の説明。
『あのさ…パッと見じゃ分からなくない?不審者って事で通報されたりしないの?』
桜雪は宇髄から説明を受けていて素直に思った。
『昔、どうやって階級を出てたか覚えてるよな?』
『うん…手の甲に出るんだよね。階級を示せ!』
桜雪がそう言うと桜雪の手の甲に〖酒〗という文字が浮かんだ。
『それで鬼殺隊かどうかを判断するってわけだ。』
『なるほどねぇ〜…』
『桜雪…そろそろ行くぞ。』
『は〜い。』
桜雪は宇髄について行った。
『『『行ってらっしゃい!!』』』
雛鶴、まきを、須磨に見送られて桜雪と宇髄は柱合会議に出かけた。
『ふぐぅ…』
桜雪は実弥の出で立ちを見ると変な声をあげた。
傷一つない胸板が大胆に臍あたりまでボタン全開のノースリーブ学ランから見えている。
ついでに大正時代の時と同じく…背中に殺の文字の入った白い半袖のパーカーを着ている。
前世の記憶がある桜雪とは言えど…今は高校生なのである。
『桜雪…ティッシュやるから…とりあえずその鼻血をどうにかしろ。』
『はい…』
宇髄は桜雪にポケットティッシュを渡した。
桜雪はとりあえず、鼻にティッシュを突っ込んでおいた。
『不死川…お前の彼女がお前の派手な服装にやられてるぞ〜』
『はァ?って…桜雪…なんで鼻血なんか出してんだよ…』
宇髄に言われて桜雪を見ると…桜雪は鼻血を出している鼻をどうにかしようと必死になっていた。