第16章 最終決戦、そして…未来へ
時は流れて…令和と年号が変わった。
『やばっ!!遅刻するっ!!!』
街中を走る1人の女子高生…
名を天晶桜雪。
桜雪は最近…夢で自分の前世を見た。
自分は鬼で…酒の呼吸というものを使っていた。
そして、愛する人がいたこと。
沢山の鬼を倒したこと…
色んな楽しい思い出も悲しい思い出も会ったこと…
でも、そんなのはきっと役には立たないだろうなんて思いながら…
とりあえず急いだ。
ちなみに…桜雪は孤児院で育った。
孤児院の前に捨てられていたそうだが、親は最後の親心として寒くないようにと何重にも毛布を巻いて、更には孤児院に電話をかけて…
〖娘をお願いします…〗
と一言、言ってから切ったそうだ。
その為、早く見つけることが出来たそうだ。
母親を見つけた頃には既に亡くなっていた。
シングルマザーとして育てて行こうと決意した桜雪の母親は病気になってしまい…頼る人も居なくて孤児院に桜雪を預けたそうだ。
ちなみに今日は入学式…
『あ〜も〜最悪っ!!!入学式から遅刻とかマジ有り得ん!!』
桜雪はとにかく走ってなんとかギリギリセーフで間に合った。
『あ……』
『あ……』
『え?炭治郎?』
『もしかして…桜雪さんっ!?』
まさかの前世で会ったこと事のある人がここにいた。
どうやら、炭治郎の他に善逸、伊之助、玄弥がいるらしい。