• テキストサイズ

死にたい鬼の想い

第16章 最終決戦、そして…未来へ



その作戦は成功したようで日が登り…無惨は崩れ去った。

呆気なく終わってしまった無惨の討伐。

とりあえずは負傷者の手当て…

桜雪が亡くなってから柱達に伝えられた痣の発言者の末路…

沢山の出来事が過ぎ去っていった。


実弥は平和になった空気を感じながら、縁側で抹茶と好物のおはぎを堪能していた。

そして…桜雪との関係が御館様に知られていた日の事を思い出した。


とある日の緊急で開かれた柱合会議で…

『実弥…桜雪とは仲良くしているかな?桜雪は私の姪でもあるからね。よろしく頼んだよ。』


と威圧にも脅しにも似たことを言われて…
柱達にも隠達にも一瞬でバレた。

そこから…桜雪の行動も実弥の行動も包み隠さずところ構わずになり、宇髄や煉獄にからかわれた事もあった。

それでも、嫉妬心から桜雪が恥ずかしがろうが周りに実弥は見せつけていた。

そのうち、桜雪も恥ずかしがりながら実弥の行動を受け入れていた。

今となってはその桜雪もいない…

『桜雪…お前は…なりたがってた人になれたかァ?』

実弥が空に向かってそう呟くように言うと、ふわっと優しい風が吹いた。



/ 224ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp