第2章 気づいてしまった事
実弥は藤の家紋の家を出てから次の任務に向かっていた。
そこで他の柱と出会った。
それが宇髄天元だった。
任務終わりに宇髄に食事に誘われた。
『お前だろ?桜雪が言ってた奴は…』
『アイツがなんて言ったかしらねェけど…だからなんだってんだァ?』
少し不機嫌そうに実弥が言った。
『アイツは男に胸触られたからって照れる奴じゃねぇぞ?』
『はァ??』
宇髄の言葉にわけがわからない様子の実弥。
『稽古中にアイツの胸に不可抗力で触ったことなんて何回もあるけどよ~睨みつけられて蹴りかまして来たぞ?』
『だからなんだってんだよ…』
宇髄の言葉にまだ意味が分かってない様子の実弥。
『お前は…不死川は桜雪をどう思ってんだ?』
『どうって……綺麗な顔してんなァ…とは思うけどよォ…』
『なるほどなぁ~…アイツはお前の事…男として見てるだろうな。』
『はァっ!?……ンなわけねェよ…』
顔が少し赤い実弥。
『でもなぁ〜お前、ガキすぎんだよ…もう少し大人の余裕と色気を持たねぇとな?あと、目上に対しての礼儀もだな。』
『チッ…』
『その様子だと桜雪にも言われたろ~』
『言われましたよ…』
『お前、意外に素直だな?』
『……』
顔を真っ赤にしている実弥を宇髄は微笑ましく思った。
『まぁ、柱にでもなってド派手に告白でもかましてやったらいいんじゃねぇか?じゃ、頑張れよ~』
宇髄は実弥の頭をガシガシと撫でてから実弥の分の勘定もしてくれて店を出た。