第2章 気づいてしまった事
桜雪と実弥が出会う任務が一緒になる確率が何故か高くなっていた。
そんなある日…
任務が終わり、遠い所まで来ていた桜雪は屋敷に帰るのも今からじゃ無理だろうという事で藤の家紋の家にお世話になる事にした。
人でもある桜雪は傷は直ぐに治っても骨まではすぐには治らない。
『おい…』
『なっ…なにっ!!』
あの時の事が気まずくて桜雪は実弥を無視していたらいわゆる壁ドンをされた…
身長は同じくらいな為、顔が近い。
桜雪の顔は真っ赤になっている。
『なんで顔を真っ赤にしてんだァ?』
ニヤリと笑いつつ実弥は桜雪を見つめる…
『うるせぇっー!!』
『っ…てェなっ!!』
桜雪は実弥を投げ飛ばした。
『あーーーもーー!!なんなのっ!!ふざけんなっ!!』
桜雪は叫ぶように言った。
『てめェが無視するからだろうがァっ!!』
『だからって…今近付くんじゃねぇっ!!クソガキが色気立ってんじゃねぇよっ!!』
『クソガキってなんだよっ!!俺は16だっ!!ガキじゃねェっ!!』
『16なんてまだケツの青いガキだっつうのっ!!』
『ふざけんなっ!!クソババアっ!!』
『誰がクソババアだっ!!まだ23じゃボケェっ!!!』
『チッ…クソがっ!!』
これ以上勝てないと思ったのか実弥はその場を去っていった。