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死にたい鬼の想い

第15章 無限列車



〖天晶桜雪…上弦の壱…黒死牟を討伐後に殉職っ!!〗

桜雪の鎹鴉は桜雪の死を他の柱に伝えた。


『うそだろ…桜雪…嘘って言ってくれよ…鎹鴉よォ…』

その伝令に実弥は泣いていた…
覚悟はしていた。
いつかはそうなる可能性があることぐらい…
それでも、信じる事が出来ない。


『不死川さん…いますか?』

玄関の方で声が聞こえた。

『なんだァ?竈門か…何の用だァ?』

実弥は泣いていた事がバレないようにしていたつもりだがきっと炭治郎には匂いで気づかれているだろう。

『桜雪さんの刀と隊服です…桜雪さんに渡すように頼まれたんです…それと…〖愛してくれてありがとう…愛してる〗って伝えて欲しいって頼まれました…』

途中から泣き始めてしまった炭治郎…

『ありがとなァ…』

実弥は涙を堪えながら炭治郎の頭を撫でながら隊服と刀を受け取りながらお礼を言った。

『はい…俺の要件は済んだので…失礼します…すいませんでした…桜雪さんの所に俺が早く駆けつけていたら…』

『謝るんじゃねェ…お前が悪いわけじゃねェだろ…』

『はい…』

『鬼舞辻はまだ生きている。桜雪が倒せなかった鬼舞辻を俺たちが倒さねェと…桜雪に顔向け出来ねェだろうがァ…』

『はい。精進します…』

炭治郎はそう言って風屋敷を後にした。






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