第14章 番外編~シラフ?酔っ払い?~
定期検診も終わって蝶屋敷からの帰り道…
桜雪さんの好きな甘露糖(お酒の入ったチョコレート)を買ってから帰る。
『ただいま帰りました。』
『おかえり…』
桜雪さんは欠伸をしながら縁側でボーッとしていた。
桜雪さんは下は隊服で上はサラシだけを巻いている状態。
桜雪さんは女性にしてはかなり筋肉がある。
華奢に見えて腕には筋肉があるのが分かる。
『玄弥…何見てんの?』
桜雪さんに低い声でそう言われて
『ごめんなさい…』
俺は思わず謝ってしまうと桜雪さんに何故か爆笑された。
『甘露糖…冷蔵箱に入れておきますね。』
『ありがとう。』
俺の言葉に桜雪さんはふわっと微笑んで言った。
こういう笑顔が兄貴を虜にするのかな?
桜雪さんがこんな笑顔になる時って大体は酔ってる。
ほら、桜雪さんの横に既に空になった一升瓶が三本ほど転がってるし。
夜になって兄貴が帰ってきた。
『さねみぃー♡』
『ただいま…できあがってんなァ?』
『えへへぇ〜♡』
これでほろ酔いなんだからどんだけだよって話。
兄貴から口付けて完全に2人の世界に…
だから…ここ玄関っ!!
しかも!!俺がいるってのにっ!!
あ〜あ…この心の中のツッコミも何度目だよ…
数えるのもめんどくさいくらいにツッコミ入れてる気がする…