第14章 番外編~シラフ?酔っ払い?~
『ただいま…』
桜雪さんが朝になって帰ってきた。
『おかえりなさい。』
『おかえり…桜雪…怪我ないか?』
俺と兄貴が言ったら桜雪さんは…
『ない。』
と冷たく言い放った。
あ…今日は、ほぼシラフだ。
桜雪さんがあまりお酒を飲んでいなければ、なんかクールっていうか…でも…これからが…
『ないならいい…』
『近づくな…腰に手を回すな…』
『こっち向けェ…』
兄貴は桜雪さんの顎を掴んで無理やり自分の方を向かせている。
『すげェ…顔真っ赤…〖低めの関○一ボイス〗』
『うるさいっ!!耳元で囁くな!!』
『誘ってんのかァ?』
『誘ってないわっ!!玄関で盛るなっ!!ドアホっ!!』
『暴れんなァ…犯すぞ…』
『やだ…』
耳まで真っ赤になっている桜雪さん。
朝からこれとかホントに胸焼けする…
『あっ…ぁぁん…』
兄貴が桜雪さんの腰を下から上に撫でると厭らしい声を出して桜雪さんの力が抜ける…
うん、待って?ここ…玄関だよ?
でも、そんなツッコミしたところで2人の世界に入っているから聞いてくれない。
邪魔したら確実に殺られる。