皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第16章 荒れに荒れるので 【トラファルガー・ロー】
*
それから2日間が経過し、でんでん虫で連絡をとって集合場所へ。
「!…ただいま〜!」
ペンギン「お〜!!おかえり!!」
ベポ「ナツキ〜!会いたかったあ!」
シャチ「おつかれ!どうだった!?」
「べ…ベポ…重っ…。」
抱きついているベポの体重が物凄く重い…。
ベポ「あ、ごめん…。」
「ふぅ……うん、色々学べたよ。楽しかった。でもやっぱり皆に会いたかった!」
シャチ「ナツキ〜!!!」
ペンギン「俺もだぞ〜!!!」
ベポ「俺も〜!!!」
「!?…だ、だから重いってベポ!」
甲板でひたすら皆と騒いで、持ってきた荷物を整理してキャプテンの部屋に向かった。
「…キャプテン、入りますよ?」
ドアをノックしてキャプテンに聞いた。返事は返ってこない。ドアを開けると、眉間に皺を寄せ、椅子に座って頬杖をつきながら医学本を読んでいるキャプテンの姿。
「…ただいま帰りました。」
ロー「……あぁ。」
「…キャプテン…あの…。」
ロー「…」
「…か、勝手に行って…ごめんなさい…。」
ロー「…」
するとキャプテンは私の目を見て立ち上がり、頬に手を添えた。
ロー「…全く…世話のやけるクルーだ。」
「す、すみません…。」
えへへ…と少し笑うと、キャプテンは唇にキスを落とした。