皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第15章 券 【青キジ(クザン)】
忙しい……忙しい……。
「あああぁぁ!!」
私は、書類整理に追われていた……。戦闘が全くできない私は、一応…一応!上司であるクザンさんの書類整理を手伝っていた。手伝う、と言っても彼は何もしないでだらだらしているので、ほぼ全て私が処理している。
「…」(戦うことができれば…ちょっとは外に出れるのになぁ…。)
訓練をしようにも、毎日毎日来る書類のせいで全くできない。
クザン「ふぁ~っ…おはよ~。」
「…ノックしてくださいよ。」
クザン「…あぁ…ごめんな。」
あくびを漏らして、平謝りする彼。「ノックをしてください」と注意したのもこれで6回目。きっと直らないだろう。
クザン「今日も忙しそうだね~?」
「…誰かさんのせいですよ。」(こんなことになるなら…あの時、簡単に1つ返事をするんじゃなかった…。)