皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第10章 泣き虫で狂暴 【ロブ・ルッチside】
彼女は"邪魔"という言葉をよく使う。
*
「任務遂行の為に、邪魔だと思う奴らはいらない。ただ、忠実に従う幹部が欲しい。」
*
ルッチ「…俺は…邪魔ではないですか?」
「ん?ふぁに…ひゅうに…。」
牛丼を頬張りながら、俺の顔を見た。
ルッチ「…」
「…さぁ?」
ルッチ「…」
とぼけていても……俺のことを殺さない彼女は、きっと邪魔ではないのだろう。
ルッチ「愛しています。」
今、もの凄くキスがしたい。でも…食事中に邪魔をすれば、この人の機嫌を損ねる。
「ごちそうさま~!」
ルッチ「…んっ…。」
「んっ…ぁ…!」
"ごちそうさま"それが合図。
彼女の口の中に舌を入れれば、気持ちよさそうに声をあげる。
ルッチ「…」
この人の口からは、いつも"肉"の味がする。
まるで……人間でも食べているのかのような………想像したくはないな…。
泣き虫で狂暴 Fin