皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第8章 総監の猫 【ロブ・ルッチ】
これはまだ、麦わらの一味がエニエスロビーに着く前の出来事だった。
*
「…」
カリファ「!…これは……お久しぶりです、総監。」
「久しぶり、カリファ。」
珍しくCP9の幹部が皆揃っていた。そこに顔を出したのだ。
ジャブラ「!…総監、見ないうちにまた一段と綺麗になったなぁ!!」
「…」
フクロウ「ジャブラ、無視されてる~チャパパ~。」
ジャブラ「う、うるせぇよ!」
総監である私は、たまに顔を出すくらいなのだが、CP9の皆からは歓迎されているらしく、行けば皆喜んでくれる。
カク「久しぶりじゃのう、総監。」
「…総監呼びもなくていいのに。」
役職としては彼らよりも全然上。でも人から従われるのは嫌いだ。戦闘も全くできないし、守ってくれる幹部達がいなければすぐに死ぬ。役職が偉いだけだ。
「スパンダムは?」
カリファ「今は留守ですね。寝坊か何かで遅れているようです。」
「アイツに用があったから来たのに…。」
あいにく、スパンダムよりは強い自信がある。