皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第60章 太陽 【ロブ・ルッチside】
彼女の方が一枚上手だったのか……。
「…殺されてもいいよ?この街が好きだから、死ぬならこの街でいい。」
ルッチ「…」
まだ、間に合うと思っていた。でももう遅かった。
ルッチ「…」
彼女に近づき、腰をかがめて唇にキスを落とした。
ルッチ「…好きだ。」
「!…」
彼女が…酷く愛おしい。
結局俺は…その日中に彼女を殺せなかった。
スパンダム「おい!!何やってんだお前!!」
ルッチ「申し訳ございません。」
スパンダム「そっ、それが悪いと思ってる奴の目か!?」
カク「相当惚れてるようじゃのう?」
ルッチ「…俺は…この任務をおりる。」
カク「!…」
ルッチ「あの女を殺すんなら、お前を殺す。」
そう言い残し、俺は部屋を出た。
太陽 Fin