第57章 好きな理由　【ロブ・ルッチ】

｢っ…吐か…ないっ…。｣

海賊A｢あぁ！？いいから早く居場所を吐け！！！｣


捕まった。いつも、彼の後ろをくっついて歩いているから…。

ルッチに恨みを持った海賊達が隙を狙って私を攫った。泣き虫で、いつも守られてばかりだから…良い囮だと思ったんだろう…。


｢っ…絶対…言わない…。｣


縛り上げられ、沢山殴られた。痛くて自然と下を向いてしまう。床には水溜まりのように血が落ちている。

今すぐにでも泣きたい。痛すぎて、もう楽になりたい。でも絶対に彼の居場所なんて言わない。


｢…｣(普段…迷惑ばっかりかけてるんだ……これ以上…迷惑かけられない…。)