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皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】

第33章 鈍感 【ユースタス・キャプテンキッド】


*(キッドside)


キッド「いねぇ。」


あれだけ洗濯物を出せ。と言っていたうるせぇ声の奴がいねぇ。


キラー「ナツキ、これも…あれ…?キッド、ナツキは?」

キッド「知らねぇ…俺も今気づいた。」


洗濯カゴに放置してある洗濯物。途中でやることが出来たなら誰かに報告するはず。でも他のクルーも知らない。と言っている。


キッド「…チッ……どこ行きやがった…。」


嫌な予感がする。


キラー「本当に誰も見ていないのか?」

ヒート「見てない。」

ワイヤー「知らないな…。」

キラー「……そうか。」

キッド「チッ…。」


苛立ちが込み上げてくる。


キッド「…」(ナツキがいなくても別にどうってことねぇ……。前まではそうだった…が、今は違ぇ…。)


アイツがこの船に乗っていない。というだけで落ち着かない。


キラー「キッド、落ち着け。」

キッド「あ?落ち着いてんだろ。」
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