皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第31章 風邪 【トラファルガー・ロー】
*
「キャプテン……部屋…戻った方がいいですか…?」
ロー「動かなくていい。」
「でも…うつっちゃいます……。」
ロー「気にするな。」
「ゴホッゴホッ!」
あれから、ベポが持ってきてくれた氷を袋に入れ、額にあてて安静にしている。
「……ロー?」
ロー「…なんだ。」
「こっち……来てほしい。」
ロー「…はぁ……。」
医学書を閉じ、私の寝転んでいるベッドに来てくれた。腰をおろし、私を見つめた。
ロー「……襲われてぇのか?」
「えっ…?」
ロー「……なんでもねぇ。」
「……襲っていいよ?」
ロー「病人襲うほど理性崩れちゃいねぇ。バカなこと言ってねぇで早く治せ。」
そう言い、珍しく頭を撫でてくれた。