皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第29章 大切な人 【ドンキホーテ・ドフラミンゴ】
「…」(釣り合わない……って言われても、恋人同士でもないのに……。)
ただ、ドフィが良くしてくれている。というだけ。ただのファミリー。
*
それから、彼女達は王宮ですれ違う度に嫌がらせをしてきた。足を引っ掛けたり、見えないところで暴力を振るわれたりした。その嫌がらせが1週間続いた頃だった。
ドフラミンゴ「ナツキ…?この痣はどうした?」
「…痣?」
ドフィの膝の上に座って、本を読んでいた時、後ろ髪を優しく持ち上げられ、聞かれた。首元に痣が出来ていたらしい。
「…わからない…ぶつけたんだと思う。」
ドフラミンゴ「こんなところ、そうそうぶつけないよなぁ?…誰にやられた?」