皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第28章 香水 【サー・クロコダイル】
私は顔を下に向けた。彼の目は…少し苦手だ。なんでも見透かされているような気がする。
クロコダイル「目…逸らすんじゃねぇよ。」
彼はそう言い、優しく頭を撫でてくれた。
「…」(クロコダイルさん…。)
私は彼の目をもう1度見つめた。
クロコダイル「あ?」
「っ…。」(好きです…。)
クロコダイル「言いてぇことがあんならはっきり言え。」
「…好きです…。」
クロコダイル「…フッ…言うのがおせぇんだよ。」
今度は私を抱きしめてそのまま後ろに倒れた。
「!…お、重い…ですから…。」
クロコダイル「重くねぇよ。」
「でも…」
クロコダイル「いーから、黙っとけ。」
「…はい…。」
自然と口角が上がってしまった。普段はコートから香る匂いが…いつにも増して強く感じた。
香水 Fin