皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第25章 苦手な人 【ロブ・ルッチ】
スパンダム「聞こえなかったのか!?返事は!?」
「…はい。」
朝からうるさい長官の声が頭に響く。
「…長官、私のペアは?」
スパンダム「フッ…ルッチだ。」
「…え。」
CP9の皆でウォーターセブンの件とは別に頼まれた任務。2人1組で行うことになり、ペアをそれぞれ決めることになった…のだけれど…。
「…」(えぇ…っ…。)
よりによって彼だ。CP9のメンバーの中で最も苦手な人。しかも私はまだ入って間もないのになぜメンバーの中で1番仕事ができる人とペアを組まなければいけないのか。
「か、変えることは出来ないんですか?」
スパンダム「無理だな、ルッチ直々の指名だ。」
「!……なんで。」
ため息を吐いて肩を落とした。
スパンダム「嫌なのか?」
「はい。」
前にも1度、彼と任務を行ったことがある。その時に「足でまとい。」だことの「いない方がマシ。」など色々言われてしまった。そこから苦手な人。
「…はぁ…。」
仕方なく了承し、部屋を出ようとドアを開けた時だった。
「!?…ルッチ…さん。」
ルッチ「…」
ドアの前には彼が立っていた。
ルッチ「…行くぞ。」
「は、はいっ…。」
気が抜けない。