皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第24章 猫さんの我儘 【ロブ・ルッチ】
カリファ「!…そ、総監…。」
ジャブラ「っ…。」
カク「…」
「…とりあえず、お疲れ様。」
カリファ「す、すみませんでした…。」
エニエスロビーでの任務が終了した。結局古代兵器プルトンの設計図は燃やされてしまい、私達の五年間は水の泡となってしまった。そして何より、CP9のメンバーが怪我を負って帰ってきた。
「…」
ベッドに横たわっている彼に目をやる。彼が1番重傷者だ。CP9史上、もっとも強く冷酷な「殺戮兵器」と呼ばれている彼。その彼がやられた。
「はぁ…。」
カリファ「あ、あの…っ…。」
冷静であったカリファでさえ、動揺を隠せていない。
「…もう帰っていいよ。お疲れ様、ゆっくり休んで。」
カク「っ…。」
カリファ「…っ…はいっ…。」
納得のいっていない様子で皆は部屋を出ていった。
「…」
ベッドのそばへ行き、目を閉じている彼の顔を見つめた。