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皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】

第20章 歪んだ愛 【ロブ・ルッチ】


ルッチ「愛してる。」

「そればっかり……あっ…!」


私は布団をどかして立ち上がった。


「ごめん、行かないと。今日ご飯食べに行く約束してたんだ…。」

ルッチ「誰と?」

「ジャブラ。じゃあ行ってく…うわっ!?」


お腹に手をまわされ、グイッと引き寄せられた。


「っ…びっくりするって…。」


気づけば彼の膝の上に座っていた。


ルッチ「行かせるわけないだろう。」

「約束してたから…破れないよ。」

ルッチ「ダメだ。」


そう言い、うなじにキスを落とした。


「っ……はぁ…ルッチ、でんでん虫貸して?」

ルッチ「…」


胸ポケットからでんでん虫を取りだし、渡してくれた。



ジャブラ「あ!?なんだよ化け猫!!」

「ジャブラ、今日ご飯行けなくなっちゃった。ごめん。」

ジャブラ「は!?なんで総監が化け猫のでんでん虫を…!?総監…ご飯」


ガチャ


最後まで聞く前に後ろから手が伸びてきて受話器を置かれた。


「…」(2人の時間を邪魔するな。って言いたそう。)


背中に顔をうずめる彼の感触を知ると、そう思う。



歪んだ愛 Fin
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