皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第20章 歪んだ愛 【ロブ・ルッチ】
もう2年付き合っている恋人がいる。性にあわない告白というものをされ、拒否する理由もなく何となく付き合って、もう2年だ。
「…」
ルッチ「…」
横で書類とにらめっこをしている彼、ロブ・ルッチ。CP9の諜報部員であり、今は古代兵器プルトンの設計図を捜索するため、ウォーターセブンの住民として潜伏している。
「…眠いからちょっとだけ仮眠するね。皆集まってきたら起こして?」
ルッチ「あぁ…。」
腰をあげ、ドアの横に置いてあるソファーに横になり、薄い掛け布団を掛けて目を閉じた。一応、私はCP9の総監をしている。
*
「んっ……?」
呼吸が苦しくなり目が覚めた。目を開けると、ぼやけた視界の中に見えた何か。
「る…ち…?」
ルッチが馬乗りになり、私の首を絞めていたのだ。
「!…っ…げほっ…げほっ…!」
ルッチが手を離すと、呼吸がしやすくなった。