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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第5章 5【name#4設定推進】


「ねぇ!この人、似てない!?」

休みが明けて、三学期が始まった。
友人の佳奈子が休み時間に私の机の上にメンズ雑誌を広げてきた。
写ってるのはスラッとした色白の金髪のモデルさん。

『誰に?』
「五条さん!めっちゃ似てない!?」
『五条さん〜』

じっとそのモデルを見てみる。背が高い所は似てる、色が白いのも似てる、目の色も青い...似てる。
顔はどうかと言われると...年を明けてから1度も会ってないので、こんな顔してたかな?って感じでキチンと思い出せない。

『似てるのかな?』
「ちょー似てんじゃん!なんであんなイケメンの顔を忘れるの!?」
『いや、暫く会ってないから』
「だとしても忘れんなしー!!」

ギーギー言う佳奈子をほっといて再度、モデルを見る。
年末に出掛けた以来、五条さんから連絡もなく、会ってもいない。
頂いたプレゼントは大事に使っていて、スカートはまだ履く勇気が無くてクローゼットに閉まって、靴は靴箱から出して、部屋に飾っている。
彼は元気にしているだろうか?
そんな事思いながらページを捲っていると佳奈子の影とは別の影が手元に現れた。

「おい、俺の雑誌勝手に持ってくなよ」
「あ、ごめんて」
『なに、拓海の雑誌なの?』
「そーだよ。見てたらコイツが急に持って行きやがったの」
「だって、このモデル絶対にカノンに見せたかったんだもん」
「なに?こーゆうのかタイプなの?」
『いや、全く』
「カノンと良い感じの人がめっちゃ似てるんだよねー」
『いや、良い感じではない。知り合い。似てるかも分かんないし』
「良い感じでしょ!2人でデートだってしてるじゃん」
『いや、だからデートじゃないって...』

佳奈子と押し問答してると拓海は私から雑誌をとり、そのモデルをマジマジと見た。

「こんなイケメン、片田舎に居ねぇだろ」
『まぁ』
「田舎言うなし、ここもギリ東京だわ(笑)」
「お前もさ、変な奴に引っかかんなよ」
『私?』
「そう、お前みたいなゴリラ相手にする男なんて物好きなんだから。とりあえず握り殺すなよ。」
『おい』
「拓海は心配してるんだよね〜」
「相手のね、握り殺されたら可哀想だろ」

言うだけ言って、拓海は友達の元へ戻って行った。
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