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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第13章 11


「やぁ」
『...こんにちは』
「こんにちは」
『どうしてここにいるんですか?』
「ん?言ったじゃない。また明日って」
市街の方へ買い物へ出て、昨夜の灰原くんや夏油さんのお礼を探していると夏油さんが目の前に立っていた。

「何か贈り物でも探していたの?」
『あ、昨日のお礼を灰原くんと夏油さんに...』
「あぁ、気にしなくていいのに」
『いえ、そういうわけにはいかないので』
「律儀だね。」
贈る相手との変なやり取りに気まずさを感じてると夏油さんが顎に手を当てて何かを考えるような素振りをしていた。

「灰原は質より量派だね」
『はい?』
「甘いのもしょっぱいのも好きだし」
『はぁ』
「ご飯に合うお供みたいなのも最近ハマってるね」
『へぇーそうなんですね』
「そうなんだよ、だからさ一緒に選びに行こうか」
有益な情報からの突然の誘いに言葉を失った。

『え!?いいです!大丈夫です!』
「そんな強く断らなくても」
『あ、でも夏油さんもお忙しいと思うので』
「大丈夫、暇だよ」
『いや、でも本当に...』
「私と居るの嫌?」
本当になんで断ろうかと悩んでたら、大きな背を少し屈めて悲しそうな顔をしてこちらを覗いてきた。
五条さんの顔とはまた別の端正な顔が近くにあるので慌てて顔を逸らしてしまった。

『そんな事ないですっ!!』
「そう、良かった。じゃあ行こうか」
『え!』
「あっちに良いお店があったんだよ」
そう言うと夏油さんは私の肩を抱いて意気揚々と目的のお店へと歩き出した。
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