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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第10章 9※従兄弟/モブ女/出有り。


キスってどんな感じなんだろうって小さい頃から好奇心はあった。
本で読むキスの表現は爽やかなイメージで表現される事が多くて、みんな挨拶のように当たり前のようにキスをする。
だから、こんなにも甘く柔らかくて恥ずかしいものだとは思わなかった。


五条さんの綺麗な顔で目の前に一杯に広がった。唇に柔らかく触れたものが五条さんの形のいい綺麗な唇だと分かった。
もう一度、近付いてきた五条さんの顔を両手で抑えてしまった。

「...なに?」
『...帰ります』
「帰るの?じゃあ、送ってくね」
『大丈夫です。打ち上げに行くので』
「そーなの?じゃあ、場所まで一緒に行くよ」
『本当に大丈夫。五条さんも気を付けて帰ってくださいね』
「...分かった。また明日ね」
『おやすみなさい』

慌てて荷物をまとめると、五条さんを残して準備室を飛び出してしまった。
身体中が熱くて熱くて、溶けてしまうんではないかって思うくらい熱を帯びてて、絶対に顔が赤いだろうなって思ったら案の定、佳奈子と合流した時に「顔真っ赤」って笑われたけど『走ってきたから』で難なく誤魔化せた。

「また明日」
確かに五条さんはそう言った。
明日どこに来るの?お店?家?どんな顔して会えば良い?
なんでキスしたの?
またキスするのかな?

みんなが盛り上がってる打ち上げで私の心も1人であたふたと盛りあがっていた。
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