第3章 火をつけたのは…
音柱様!悪ふざけはやめてください…!
なおも腕の力を緩めず抱きしめてくる宇髄から離れようと、その厚い胸板を両手で押す。しかし、鍛え抜かれた男の身体はが押したところでうんともすんとも言わない。
宇髄はの耳元に唇を寄せると、耳に舌を這わせながら言葉を発した。
これが、悪ふざけだと思うか?
分からないなら、派手に分かるようにしてやる。
身体でな?
耳に舌を這わせたまま、宇髄はの着物の合わせを掴むと、胸元を大きく開かせた。着物に隠れていた白い柔肌が露わになる。
は咄嗟に腕で胸元を隠そうとするが、宇髄に手を掴まれ、そのまま後ろで固定されてしまう。
宇髄は耳元から首筋にかけて舌を這わせ、時折吸い付き、赤い跡を残しながら空いた左手での乳房を揉み始めた。
…っ!ぁ、あっ…!
音柱様…本当に…やめっ…!
初めて感じる感覚に戸惑いながらも、宇髄に止めるよう訴える。
顔を宇髄の方に向け、その目を睨むように見つめた。
はっ!そんな顔で言われても、止まれねぇな?
…!そんっな…顔って言われても…っ!
顔を上気させ、潤んだ瞳で喘ぎ声混じりに言われても、宇髄の欲を掻き立てるだけだった。宇髄はの口を塞ぐように自身の唇を寄せた。そしての言葉ごと貪るようにその口内を犯していく。
ふっぅん…はぁっ…ぁっやめっ…!
乳房を揉まれ、口内を蹂躙され、自身も知らなかった感覚を強制的に感じさせられ、の中にじわじわと恐怖心が芽生えていく。
はぁっ…宇髄…さんっ…
本当にもう…
瞳から涙を流し宇髄に再度訴えてみせる。
、悪いな。もう止めてやれねぇ。
しかし、宇髄は余裕のない表情を浮かべると、
をテーブルの上に組み敷いた。
痛くはしない。だが、やめない。
獣のような宇髄の瞳に捉えられる。
本当に、このままでは宇髄に犯されてしまうだろう。
は涙を流し続ける瞳を
まるで観念したかのように閉じ、愛しい人の事を想った。
(…煉獄さん…。)