第2章 炎柱 お仕置き
……っ!
蜜璃さんの見てるから分かってたけど…
結構大胆なデザインだなっ…!
蜜璃同様に胸元が大きく開き、短いスカートの隊服を着て、は一人部屋で騒いでいた。
正直なところ着慣れないが、スカートはズボンと違って涼しいし、胸元が開いているので風通しも抜群であった。
結果、蜜璃はいつもこれを身につけているし、サイズも当初と違い合っているからいいだろう、とそのまま街へ向かう事にした。
柱に就任する前までは煉獄家に住まわしてもらっていたが、柱になった時にお館様より屋敷を賜わったので今はそちらで一人暮らしをしていた。
師範や師範の弟の千寿郎くんがちょこちょこ顔を見せに来てくれるので、一人暮らしも大分慣れてきていたし、寂しくはない。
玄関で靴を履き、玄関扉を引こうとすると、扉に触れる前に扉が開いた。
外に居る扉を開いたと思われる人物が、、邪魔するぞ!と言っての前に立っている。
し、師範っ!じゃない、煉獄さん!
おはようございます!
今日はどうされたんですか?
むっ!!
今出掛けるところだったのか?
あ、大した用ではないんです!
今日も任務だけど早く目が覚めたので、街で何か甘い物でも食べようかと思っただけで…!
そうか、ならば俺と…っ!
煉獄は俺と行こう、と言いかけて、
に視線を移して黙りこんだ。
…?煉獄さん?
が不思議に思い声を掛けると、
両肩を煉獄に押さえられた。
っ?れ、煉獄さんっ?
…、この隊服は一体…。
あっ…!こ、これは、その、着たのは今日が初めてなんですけど…私も蜜璃さんがこれを貰った時と同じ歳になったので、もう着られるかなって…そう、思って…!
は理由を説明するが、煉獄に今の格好をじっと見つめられてだんだんと恥ずかしくなってきた。
いくら暑くても、人が居るとやはり恥ずかしさが込み上げてくる。我慢して普段着ている隊服を着るべきだったと早速後悔し始めた。