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呪術廻戦 -桜色の瞳-

第7章 千日紅 *




side 漏瑚

“いいけど死ぬよ漏瑚”

「ククク」

湖に沈んだ身体をゆっくりと起こす。
眉唾ではなかったな。

(無限...)

初めて対峙する未知の領域。
今まで見て来た人間とは訳が違う。
儂はこの手で触れて殺した。
そう思っていたが奴との間には“無限”があり触れられることが出来なかった。
頭が理解する前にいつの間にか身体は蹴り飛ばされ湖に沈まされていた。

だが当たらぬなら領域に引きずりこむまで。

「.......?どこへ行った?」

奴の姿が見当たらない。

「ごめん、ごめん。待った?」

再びふわりと目の前に現れた奴の手には2人の小童。

「どこ!?ねぇ、ここどこ!?」

「!!ソイツは...」

(宿儺の器...!!やはり生きていたか。)

『悟!いい加減おーろーしーてー!!』

「................!?」

(もう一人の...小娘....!!桜眼の瞳!?)

“五条悟を戦闘不能にし、両面宿儺...虎杖悠仁を仲間に引き込む。...しかしそれには桜眼の瞳...桜のお姫様が必要不可欠だ。”

桜眼の瞳...
かつてあの呪いの王さえも夢中にさせたという美しさと心を持ち、その呪力は底知れないと云われる...。

夏油の話は本当だったのか。
今後のため虎杖と小娘、2人共殺すわけにはいかん。
まさか我々の目的に気づいて...?

「なんだそのガキ共は。盾か?」

「盾?違う、違う。悠仁はともかくこんなに可愛い桃花を盾にするわけがないでしょうが。」

「また露骨な依怙贔屓!!」

『......話す...呪霊......』

「言ったでしょ。見学だって。今この子達に色々教えてる最中でね。ま、君は気にせず戦ってよ。」

「自ら足手纏いを連れてくるとは愚かだな。」

「大丈夫でしょ。だって君弱いもん。」

ヘラヘラと笑いながら余裕を見せる目の前の男に虫酸が走る。

「舐めるなよ小童が!!!そのニヤケ面ごと飲み込んでくれるわ!!!」

(領域へ引きずり込む!!!)

「領域展開!!」

(お前は生かしてはおけん!!!)





「蓋棺鉄囲山」





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