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呪術廻戦 -桜色の瞳-

第7章 千日紅 *




『許さないもん!!怒ってるんだからね!!』

頬を膨らませてぷいっとそっぽを向く仕草が可愛い。

「桃花、怒った顔もかぁーわいーい♡」

先生が人差し指で桃花の頬をツン、と突くと『揶揄わないで!』とまた更に大きく顔を晒す。

「ほら、ほ〜ら。そろそろオオカミさんから降りなさい。悠仁くんの悠仁くんが大変な事になっちゃうから。」

『....?』

ソファーの背もたれから桃花の両脇に手を入れて抱きかかえ、俺の上から持ち上げるとそのまま子どものように縦抱きにする。
先生は大きくて桃花はちっこいから本当に子どもを抱っこしているみたいだ。

『悟!恥ずかしいよ!降ろして!私まだ怒ってるのっ!』

「オオカミさんを押し倒している方がよっぽど恥ずかしいでしょうが。」

桃花を抱いているのとは逆の手でお尻を軽くポンと叩く。

『悟のえっち!』

「えっちなのは桃花じゃないのー?」

ニヤニヤと余裕の笑みの五条先生。
真っ赤な顔の桃花。
泣いたり、怒ったり、恥ずかしがったり...コロコロと表情が変わって飽きないな。
どの表情もめっちゃ可愛い...。

「さて。悠仁くんの悠仁くんは落ち着いた?これから出かけるよ。」

悠仁くんのこと先生にバレバレなんですけど!?
それより出掛けるってどこへ?


「課外授業。呪術戦の頂点、“領域展開”について教えてあげる。」


課外授業!?

『私も行くっ!』

「はーい、はい。置いて行ったらまた拗ねちゃいそうだしね。このまま抱っこして連れて行ってあげますからねー?」

『もう!降ろしてー!』

やっぱり五条先生って桃花には特別優しい気がする。



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