第1章 理想のペアVSはるか博士の発明品
「パンツイッチョウは勘弁だよな」
「だいたい、なぜあなたと肩を組まなければならないのか……」
「え、そんな風にあいつら言ってたのか!?」
丸井は顔を赤らめます。すると、木手も少し顔が赤くなり、
「これ以上は言いたくありません。さっさと終わらせますよぉ」
と、ビッグバンのサーブを打ち続け、1ー0(ワンゲームトゥラブ)を取ります。
次はチェストプレスBがサーブを打ちましたが、アウトコースに行ってしまったり、ネットに引っ掛かり、理想のペアが2ゲーム連取します。
「どうやら、テニスはそこまでじゃないらしいな」
丸井は風船ガムを膨らませ、木手にボールを渡しました。
「次はオレのサーブですか」
木手は容赦なしのビッグバンのサーブを再び打ち続け、3ゲームをあっという間にとってしまいます。
「ゲームオレたち、3ー0(スリーゲームトゥラブ)か」
「手応えありませんねぇ」
「このまま、オレたちが勝っちゃうか?」
すぐに試合を終わらせることが出来るかもしれないと、理想のペアが思っていたときでした。次のチェストプレスBのサーブからチェストプレスたちの反撃が始まったのです。